Diabetes
糖尿病
糖尿病
糖尿病とは
糖尿病とは、血液中の糖分が必要以上に上昇している病気です。糖分が多すぎて尿中に漏れでてくるために、糖尿病といわれています。
血液中の糖分が高いだけで、一時的に何か異常な症状が出ることはありません。(600以上のあまりにも高値の場合は緊急疾患になります。)
では、この病気の問題点はなんでしょうか。
糖分というのは身体の細胞エネルギーですから、悪いものではありません。ただし漂っている糖分は細胞を痛める作用があります。
そのため細胞が長い期間高血糖にさらされていると細胞が傷害されていきます。具体的には血管の内面が傷害されていきます。
その結果として、細い血管が詰まってしまい、脳の血管が詰まれば、「脳梗塞」目の血管が詰まれば「網膜症」腎臓の血管が詰まれば(腎不全)となっていきます。
糖尿病の3大合併症
網膜症 腎症 神経傷害
糖尿病によく合併する病気
脳梗塞、心筋梗塞
糖尿病の症状・検査
高血糖による細胞傷害から身体を守るために、「出来るだけ早期に発見、治療を開始」することが大切となります。
糖尿病の初期には自覚症状はありません。もし症状がでるとすれば
血糖が高いときの症状- 口の乾き、そのため多飲
- 多尿
- 体重減少
これらの症状は同時に出てくる場合が多いと思いますので、該当する症状が複数あるようなら早めの受診をおすすめします。
糖尿病の診断は基本的に血液検査となります。まずは血糖値、そしてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という項目を測定します。
血糖値は食後なのか、空腹なのかで数値に変動が見られます。空腹時血糖が診断の目安になるため、検査を希望されるなら検査前2時間は血糖値が上昇するようなものを食べずに受診してください。
糖尿病型の診断
血糖値(空腹時≧126mg/dL,OGTT 2時間≧200mg/dL,随時≧200㎎/dLのいずれか)
HbA1c≧6.5%
糖尿病以外の検査
糖尿病と診断した場合、先ほども説明したように血管の障害で引き起こされる次の病気を防ぐことが大切になります。
そのため、網膜症、腎症、神経傷害などの合併症評価、また血管障害の評価、悪性腫瘍などの検索などを行う必要があります。
糖尿病の治療
糖尿病の治療は、3つあります。食事、運動、内服治療です。薬による治療は効果がありますが、食事や運動など、生活習慣を整えた上での治療となります。
当院では、まず生活習慣の改善が大切だと考えており、食事、運動、などをどのように適切なものにするかを指導していきます。