関節炎

関節炎について

まず、関節とは骨と骨の連結可動できる部分を言います。
そこに何らかの原因で炎症が起き、熱感を伴った腫れと痛みが出るのが関節炎です。

関節炎の原因

関節炎の原因は、多種多様です。大まかな原因に分けますと

  • 感染性関節炎(敗血症関節炎)
    • 関節組織(関節液など)が主に細菌、ウィルスなどに感染するため起きる症状です。
      すでに前述の関節炎などを発症しており、さらに血液中の感染を起こすケースなどです。
      高齢者などで、肺炎、敗血症の場合は転んだりし、関節内に出血があると併発する事が多いようです。
  • 化膿性関節炎
    • 体内のどこかで細菌感染を起こし、血流に乗り関節内までたどり着き発症するケースです。
      また、関節深部まで損傷を起こす外傷などにも注意が必要です。
      主な菌類は、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、連鎖球菌などがあげられています。
  • 変形性関節炎
    • 負荷がかかりやすい、膝・股関節部に多く発症します。
      ひどくなると可動させる事ができなくなる場合もあるといわれます。
      加齢、肥満、オーバーユースなどで起こる軟骨の変形が原因であるといわれます。
  • 慢性関節リウマチ
    • ウイルス感染、遺伝子などが起因となる自己免疫疾患のひとつとされます。
      女性の方が多く、20~40代に多くみられるようです。
  • 結核性関節炎
    • 結核菌が血流により関節内まで流れ込むと発症する事があるとされています。
      症状は化膿性よりも軽い場合が多いのですが、高齢者や糖尿病を併発している場合は注意が必要。
  • 痛風関節炎
    • 血中の尿酸が、過剰産生または排出困難により、それが結晶化し関節部位に付着するため、
      炎症と共に激烈な痛みを伴います。
      発作は約1~2週間で治まるといいますが、慢性化すると腎障害なども併発させるため注意が必要です。
  • 関節ネズミ
    • 軟骨の破片が剥離し、関節内で遊離している状態です。
      その破片がチョコチョコとネズミの様に動き
      痛みを発する症状といわれています。
      成長期の子供が膝や肘を酷使する様なスポーツを行う事により
      発症する場合多くあるようです。
      剥離した骨片が関節間などに挟まれると激痛が生じ、痛みをとるために伸ばしたり、引っ張ったりを
      繰り返すうちに関節の可動域が極端に低下するといわれています。

関節炎の症状

  • 化膿性関節炎
    • 患部が腫れ、熱を持ち激痛がたまにあります。
      このため関節部位の可動ができず時には、倦怠感と共に全身の発熱もある方もいます。
  • 変形性関節炎
    • 関節可動時や負荷がかかった時に痛みがでる症状です。
      長時間の同じ姿勢の後など行動すると痛んだりします。
      悪化すると普段から痛みがあり、可動が困難になります。
      関節水腫なども現れてくる方もいます。
  • 慢性関節リウマチ
    • 発赤と共に痛みが生じます。
      症状が数ヶ月間断続的に長期間起こり、四肢の指の変形をみせ関節水腫なども伴う場合があります。
      悪化しますと複数の関節にまで発症する事もあります。
  • 結核性関節炎
    • 腫れ・痛みを伴いますが、熱感はなく化膿性よりは症状は軽いと言われています。

関節炎の治療

  • 化膿性関節炎の治療
    • 関節穿刺などで関節菌が発見された場合、チュ-ブなどで関節内を洗浄し膿みを除去した後、抗生剤を
      注入します。
      また、穿刺で菌が発見されない場合でも化膿性とされる事がありますが、この場合では点滴などで
      抗生剤を投与します。
      悪化した場合、変形性へと移行しやすいとされるため、早期治療が大切とされ機能回復の
      リハビリも必要
      になるといいます。
  • 結核性関節炎の治療
    • まずは、起因因子となっている結核を治療する事が大切です。
      薬剤を併用する化学療法などが一般的といわれます。
  • 慢性関節リウマチの治療
    • 残念ながら完全治癒させる方法は明確になっていません。
      疾患と上手に付き合い、痛みの改善と症状の緩和などを日常生活においてこころがける事が
      大切
      でしょう。
  • 変形関節炎の治療
    • 日常生活において関節を労わる事とされています。
      理想の姿勢をこころがけ、歩き方などにも注意しましょう。
      最近では、ヒアルロン酸製剤などが注目されています。
      これらは、鎮痛と抗炎症作用の他、軟骨の代謝促進にも良いとされ、ステロイド剤のような副作用の
      心配もほとんどないようです。

関節炎の予防

関節に極端な負荷をかけず、関節部を冷やさない事が大事です。
関節負荷の軽減を図るため軽い体操やストレッチなどがいいでしょう。
肥満体系の方は、食生活などを見直し理想体重に近づけるようにこころがけてください。

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院長
堅田 真司
診療内容
総合内科・小児科・胃腸内科
アクセス
阪急「王子公園駅」 
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FAX
078-881-0379