ピロリ菌除菌治療

ピロリ菌除菌治療

当院では、ピロリ菌の検査・除菌、慢性胃炎、胃もたれ・胸やけなどの胃腸症状に加え、ピロリ菌と関連する鉄欠乏性貧血の診療にも対応しています。

・ピロリ菌の検査および除菌治療

・慢性胃炎の診断と治療

・胃もたれや胸やけなどの胃腸症状の診療

・ピロリ菌と関連する鉄欠乏性貧血の診断と治療

さらに当院は総合内科として幅広く診療を行いながら、胃腸の症状やピロリ菌、鉄欠乏性貧血などについては胃腸内科の専門的視点で対応しています。

ピロリ菌と鉄欠乏性貧血の関係について

ピロリ菌感染は、鉄の吸収障害を通じて鉄欠乏性貧血の原因となります。
特に、以下のような方ではピロリ菌が関与していることがあります。

・鉄剤を内服しても貧血がなかなか改善しない

・明らかな出血原因が見つからない鉄欠乏性貧血

・慢性胃炎を指摘されている

・胃の不調とともに、だるさ・めまい・息切れがある

このような場合、ピロリ菌検査・除菌によって貧血が改善することもあります。

当院は、貧血の原因検索として、必要に応じピロリ菌検査もご提案しています。

鉄欠乏性貧血を指摘された方も、どうぞご相談ください。

ピロリ菌の除菌治療について

はじめに

ヘリコバクターピロリ菌(Helicobacter pylori)がオーストラリアのウォーレンとマーシャルらによって発見されてから30年近くが経ち、様々な疾患の原因となっていることが証明されてきました。

以前ならば再発を繰り返して治療が困難であった胃十二指腸潰瘍は除菌治療を行うことでほぼ再発を防ぎ、胃癌に関しては、ピロリ菌感染が、その発生原因となることが証明され、さらに除菌治療を行うことで、胃癌の発生自体を予防することができる事も長年の研究によって証明されました。

その様な中で2013年2月についにすべての除菌治療が保険適応となり、これまで一部自費治療で施行しなければならなかった除菌治療も保険対象となり、これからはすべての人がピロリ菌の除菌治療を行っていく時代が到来したのです。

ピロリ菌除菌による胃がん予防効果

ピロリ菌はいつ感染するのか

ピロリ菌の感染経路は正確には証明されていませんが、経口感染であると考えられています。

感染している両親から口移しで食べ物を与えると、5歳くらいまでは体の免疫機能が十分ではないためピロリ菌が体内に入り込むと、免疫機能で排除されず、持続感染に移行すると考えられています。

成人してからピロリ菌の感染をきたしても、免疫機能が十分働いているため、新規に持続感染をきたすことはありません。

日本での感染率は高齢者ほど高率で60歳以上で70%以上である反面、10歳代では5%程度と世代を経るごとに低下しています。

感染源として口移しだけでなく、上下水道などの公衆衛生、地下水、井戸水の使用、食器の共用なども現在では証明できませんが関与していたと推測されており、この極端な感染率低下は、これら公衆衛生の向上によるものと考えられています。

ピロリ菌はどうやって胃の中で生きているのか?
日本人のピロリ菌感染率(2012年度)

ピロリ菌と胃癌の関係は

ピロリ菌は発見当初より胃癌の発生因子ではないかと疑われ、大規模な疫学調査で1994年世界保健機構がピロリ菌に発癌作用があることを発表しました。

胃癌の発生はまず幼児期のピロリ菌感染を経て、ピロリ菌が持続感染し、胃粘膜は慢性胃炎又は萎縮性胃炎の状態となり、30歳ごろから粘膜萎縮が進行し、胃癌の下地を作っていきます。

ただピロリ菌感染者が全員胃癌になるわけではなく、胃癌発生率はピロリ菌感染者の5~10%くらいといわれています。

ピロリ菌除菌治療へのすすめ

ピロリ菌感染を来していると、胃癌や潰瘍などのリスクがあり、感染を継続させておくメリットは全くありません。

そのため日本ヘリコバクターピロリ学会(www.jshr.jp)では、すべてのピロリ菌感染者の除菌治療を推奨しています。

しかし、実際治療を行うとなると年代により除菌による胃癌の予防効果に差がありますので、年代別に説明していきます。

ピロリ菌除菌による胃がん予防効果
30歳以下の感染者
胃癌の予防効果を考えると癌年齢になる前に除菌治療を行うことは非常に有益です。
よほどの理由がない限り治療を強く勧めるべきです。
60歳~40歳の感染者
ピロリ菌感染が長くなり粘膜の萎縮が進行してきている場合が多く見られるようになる世代です。 癌予防率の試算からは十分な予防効果があると考えますが、除菌治療後に胃癌が発生する場合があります。 治療を行った後も定期的な内視鏡検査を行う必要があると説明する必要があります。
60歳以上の感染者
除菌治療を行って癌予防効果はありますが若年者と比較すると予防率が低下することを説明し、定期的な内視鏡検査が必要であると伝える必要があります。 ただメリットがないわけではありません。 この世代になってくると痛み止めであるNSAIDsの使用頻度が上がるため胃十二指腸潰瘍予防には除菌治療が非常に有用です。

ピロリ菌の除菌治療手順

まずは、病院でピロリ菌除菌治療について説明を受けてください。

その後上部内視鏡検査を行い、萎縮性胃炎、慢性胃炎と確定し、各種検査でピロリ菌陽性となった場合、保険にて除菌治療が可能となります。

1種類の胃薬と2種類の抗生剤を1週間内服するだけの治療ですので、治療自体は特に難しいものではありません。

内服治療を開始

除菌判定は4週間以上開けて行うと正式には記載されていますが、より正確に診断を行うために8週~12週後に除菌判定を行うことをお勧めします。

また除菌判定で推奨されているのは、呼気検査と便中抗原検査のみで、血液検査での抗体検査は1年以上抗体が残留する時があるのでお勧めしません。

除菌治療の副作用

除菌治療の副作用は長期的なものと短期的なものに分かれます。

短期的には、下痢、蕁麻疹、悪心嘔吐、味覚異常などがあり、長期的には逆流性食道炎のため胸焼け症状や食欲増加による糖尿病の悪化などが認められます。

除菌治療後、数か月後からの逆流性食道炎は10人に1人くらいです
下痢・軟便
下痢を起こしたり、便がゆるくなったりします。
味覚異常
食べ物の味を苦く感じたり、おかしいと感じたり することがあります。
アレルギー
体に痒みや発疹が出ることがあります。

除菌後の経過とフォロー

はじめに

ピロリ菌の除菌治療が完了した後も、胃の状態を確認していくことが大切です。

除菌により胃炎や胃・十二指腸潰瘍の再発リスクは低下しますが、これまでに生じた胃粘膜の変化がすぐに元に戻るとは限りません。

ピロリ菌の除菌は、若い年齢で行うほど将来的な胃がんのリスクをより低下させることが知られています。

例えば、30歳前後で除菌できた場合と、60歳以降で除菌した場合とでは、その後の胃がんの発生リスクには差が生じます。

ただし、除菌を行ったからといって、胃がんの発生率がゼロになるわけではありません。

これまでの胃粘膜の状態や体質などにより、除菌後も一定の注意が必要です。

また、除菌後は胃の粘膜が回復していく過程で胃酸の分泌バランスが変化し、胸やけなどの逆流性食道炎の症状が出ることがあります。

多くの場合は一時的なもので自然に落ち着きますが、症状が続く場合には治療が必要になることもあります。

当院では、除菌後の経過に応じて胃内視鏡検査などを行い、胃の状態を確認しながら、今後のフォロー方法をご提案しています。

検査の時期や内容は、年齢や症状、胃の状態を踏まえて、個別にご相談のうえ決定いたします。

ピロリ菌の除菌は、胃を守るための大切な一歩です。その効果をしっかりと活かすためにも、除菌後のフォローを一緒に続けていきましょう。

また、ご不明な点や、除菌後も胃の不調や気になる症状がある場合は、フォローの時期を待たずに、お気軽にスタッフ・医師までお声かけください。

除菌治療を終えられた方へ

ピロリ菌の除菌治療、お疲れさまでした。

除菌により、胃がんや胃・十二指腸潰瘍の再発リスクは大きく低下します。

ただし、除菌=すべてが終わり、というわけではありません。

除菌後の胃の状態を確認していくことが、将来の胃の病気を防ぐうえでとても大切です。

なぜ除菌後のフォローが必要なのですか?

・ピロリ菌は除菌できても、これまでに生じた胃粘膜の変化(萎縮など)はすぐに元に戻らないことがあります

・除菌後も、まれに胃の病気が見つかることがあります。

・胃の状態に応じて、今後の検査や受診の間隔を調整することができます

そのため、除菌後も定期的な確認をおすすめしています。

除菌を行った年齢と将来のリスクについて

ピロリ菌の除菌は、若い年齢で行うほど将来的な胃がんのリスクをより低下させることが知られています。

たとえば、30歳前後で除菌できた場合と、60歳以降で除菌した場合とでは、その後の胃がんの発生リスクには差が生じます。

ただし、除菌を行っても胃がんの発生率がゼロになるわけではありません。

これまでの胃粘膜の状態や体質などにより、除菌後も一定の注意が必要です。

除菌後にみられる症状について

除菌後は、胃の粘膜が回復していく過程で胃酸の分泌バランスが変化し、胸やけなどの逆流性食道炎の症状が出ることがあります。

多くの場合は一時的なもので自然に落ち着きますが、症状が続く場合には治療が必要になることもあります。

当院での除菌後フォローの考え方

当院では、除菌後の経過に応じて胃内視鏡検査(胃カメラ)などを行い、胃の状態を確認しながら、今後のフォロー方法をご提案しています。

・検査の時期や内容は年齢・症状・胃の状態を踏まえて個別に決定します。

・必要な検査を、必要なタイミングで行うことを大切にしています。

このような場合はご相談ください

・胃痛、胃もたれ、胸やけが続く

・食欲低下、体重減少がある

・その他、気になる症状がある

※フォローの時期を待たず、いつでもご相談ください。

次回フォロー予定

次回受診・検査予定日
   年 月 日  頃

予定内容(該当するものに○をしてください)
 ・外来診察
 ・胃内視鏡検査(胃カメラ)
 ・検査結果説明
 ・未定(状態をみて相談)

▼ピロリ菌除菌後のフォローについて WORD版ダウンロードこちら

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院長
堅田 真司
診療内容
総合内科・小児科・胃腸内科
アクセス
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078-881-0379