肥満症・メタボリックシンドローム

肥満症・メタボリックシンドローム

肥満・肥満症とは

「肥満」とは体に脂肪が蓄積され、体重が増えた状態のことを言います。

「肥満」自体は病気ではありませんが、肥満になると高血圧や糖尿病などの病気のリスクが高まるため注意が必要です。

一方で「肥満症」は肥満に該当する場合であって、高血圧や脂質異常症、高尿酸血症など肥満が原因・関連する健康上の問題がある状態を言います。

該当する病気があれば、肥満症とされますが肥満でも病気のリスクが高くなっている状態ですので、健康に過ごすためには早めに対処していくことが大切です。

メタボリックシンドロームとは…

よく「メタボ」と言う言葉を耳にしますが、メタボリックシンドロームはウエスト(お腹の周り)のサイズだけでは、メタボリックシンドロームとは言えません。

メタボリックシンドロームは、お腹の内側や内臓の周りに脂肪が蓄積された状態であり、脂質代謝異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上当てはまる状態のことを言います。

肥満・肥満症の症状

肥満の場合、程度にもよりますが、下記症状がみられることがあります。

・最近太ってきた

・階段の上り下りがしんどい

・体が重くなったと感じる

・膝の痛み

・腰の痛み

・いびき

・睡眠時に呼吸が止まる

・息苦しさを感じる

体型の変化が目立つことも特徴的ですが、運動機能や呼吸などにも影響がでることがあります。

身体を動かすことがつらいと感じたり、頭がぼーっとする、睡眠不足などの二次的な症状がでることもあります。

肥満症の原因

肥満は脂肪が過剰に蓄積された状態であり、脂肪が溜まる生活を続けていることが原因です。

具体的には運動不足による消費カロリーの低下や食べ過ぎ、飲みすぎなどによる過剰なカロリー摂取などの習慣の積み重ねです。

肥満症の検査・診断

肥満の診断

肥満はBMI(Body Mass Index)が25以上の場合に肥満と診断されます。

BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算される数値で、肥満ややせ(低体重)の評価に用いられる指標です。

国により、肥満とされるBMI値は異なりますが、日本では25以上の場合肥満と診断されます。BMIが18.5~25未満の場合は普通体重とされ、22の場合は病気になりにくい状態の標準体重とされています。

ただし、BMIが25未満の場合でも筋肉量が少なく、脂肪の量が多い隠れ肥満であることもあります。

BMI値が低いからと言って安心できないこともあるので、筋肉量も図るようにしましょう。

当院では、体脂肪と筋肉量、タンパク質、ミネラルを同時に測定できるInBody(体成分分析装置)を導入しており、BMIに加え、筋肉量などからも肥満の評価を行っています。

肥満症の診断

肥満症は、肥満と診断された方(BMI値25以上)で、肥満に関連する健康障害が1つ以上ある場合に肥満症と診断されます。

肥満に関連する健康障害

1.耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能以上など)

2.脂質異常症

3.高血圧

4.高尿酸血症・痛風

5.冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症

6.脳梗塞:脳血栓証・一過性脳虚血発作(TIA)

7.脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD))

8.月経異常,不妊

9.睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群

10.運動器疾患:変形性関節症(膝、股関節)・変形性脊椎症、手指の変形性関節症

11.肥満関連腎臓病

(参考: 肥満症診療ガイドライン2016)

メタボリックシンドロームの診断

メタボリックシンドロームは以下の2つのポイントを満たしている場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

1.腹囲が男性の場合85㎝以上、女性の場合90㎝以上

2.以下の3つの項目のうち2つ以上に該当する

(1)中性脂肪150㎎/dl以上、またはHDLコレステロール値40mg/dl未満

(2)最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上

(3)空腹時血糖値110mg/dl以上

ただし1.のみ該当する場合は、メタボリックシンドローム予備軍とされます。

肥満・肥満症の治療

肥満、肥満症の治療の大前提は体重を減らすことから始めることです。

今までの生活習慣やお仕事の状況など患者さんを取り巻く状況によって、取り組むことのできる減量方法は異なるため、一人一人に合わせて治療期間や目標体重を決めていきます。

目標が決まったら、食生活の見直しと運動の取り組みなど具体的にどんなことをしていくかを決めましょう。

厳しすぎる取り組みを始めようとしてもなかなか続けることが難しいため、まずは小さなことからコツコツとやっていきましょう。

1日の目標摂取カロリーを決めて、毎食摂取カロリーを記録していくだけでも、自分がどれくらいのカロリーを摂りすぎているかが分かるので、記録していくことも大切です。

どんな方法なら続けられそうか、患者さんの状況に合わせて相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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院長
堅田 真司
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総合内科・小児科・胃腸内科
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