進行性指掌角皮症(主婦湿疹)とは
俗に主婦湿疹とは、医学用語では進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)と言います。
主に水仕事に従事する思春期以降の女性の手に湿疹ができる皮膚疾患です。
指先が荒れて皮膚が角質化し、亀裂ができたり指紋がなくなったりします。また爪の形が変わることもあります。
利き腕の手の親指、人差し指、中指などの良く使う指先に起こります。
進行性指掌角皮症(主婦湿疹)の原因
主に水仕事により手の皮膚の表面の脂質が減少しバリアー機能が低下することにより、洗剤等の接触性皮膚炎(かぶれ)を誘発して湿疹を生じるのが主な原因です。
進行性指掌角皮症(主婦湿疹)の症状
手指を中心に発赤・びらん・浸潤が出現します。痒みを伴うことが多いです。
酷くなると亀裂が生じ痛むことがあります。冬季に悪化しやすいのも特徴です。
もともと血行障害のある患者さんに生じやすいため、凍瘡(しもやけ)になりやすい人も注意が必要です。
進行性指掌角皮症(主婦湿疹)の治療
治療には、原因となっている刺激を取り除くことが最も重要です。
また、こまめに保湿剤やハンドクリームを塗る努力も必要になります。
炎症が強く痒い場合にはステロイドの塗り薬を使用します。
症状によっては、ビタミンE製剤などの末梢循環を良くする飲み薬を併用することもあります
進行性指掌角皮症(主婦湿疹)の予防
洗剤は強い刺激のあるものをできるだけ避けるようにし、水仕事の時間を短縮できる工夫をしましょう。
何度も手を洗うと症状が悪化してしまいます。
炊事、洗濯などの仕事を減らす工夫をし、できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。
手が水に塗れたらすぐ拭き取り、保湿剤を外用することを心掛けましょうね!